投資信託とは?仕組みと利益が出る流れを、投資を知らない人向けに解説
しくみパパ
同じ場面で出てくる言葉ですが、片方は「会社」で、片方は「商品」です。ここを調べ直したので、順番に整理します。
- 投資信託は会社ではなく「商品」だということ
- どこから利益が来るのかと、「基準価額」の意味
- 誰が運用していて、そのお金はどこに置かれているのか
- インデックス型とアクティブ型という大きな2種類
- 長い商品名の読み方(「どこの国の・何に・どうやって」の3つ)
- なぜ初心者に勧められるのか/知っておくべき注意点
投資信託は「商品」です
まずここをはっきりさせます。
| 言葉 | 正体 | 買い物でいうと |
|---|---|---|
| 証券会社・銀行 | 場所 | お店 |
| 投資信託 | 商品 | 棚に並んでいる商品 |
| NISA | 制度 | 「税金なし」の割引ルール |
投資信託は、証券会社や銀行で売っている商品の名前です。「〇〇ファンド」といった名前が付いていて、種類は数千あります。
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商品名に「ファンド」と付いていることが多いので、それが商品名だと分かります。
どういう仕組みなのか
たくさんの人からお金を集めて、まとめて運用する仕組みです。
- 大勢の人が、それぞれ少しずつお金を出す(100円から出せるものもあります)
- 集まったお金を、専門家がまとめて運用する。何を買うかは商品ごとに決まっています
- 増えたり減ったりした結果を、出した金額の割合で分ける
しくみパパ
投資信託ではこの作業を専門家がやってくれます。自分で銘柄を選ぶ必要がありません。
「詰め合わせ」だと考えると分かりやすい
投資信託の中身は、たくさんの会社の株などが少しずつ入った詰め合わせです。
自分で1社ずつ選んで買う必要がありません。
どうやって利益が出るのか
ここが一番知りたいところだと思います。「増える」と言われても、お金がどこから来るのかが分からないと納得できません。
利益の出方は2つあります。
| 出方 | 中身 | いつ受け取るか |
|---|---|---|
| 値上がり益 | 買ったときより高くなった状態で売る。その差額 | 売ったとき |
| 分配金 | 運用で出た利益の一部が配られる | 決められた時期(商品による) |
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「分配金なし」=損ではありません。受け取り方が違うだけでした。
「基準価額」とは、投資信託の値段のことです
商品ページを開くと、必ず「基準価額 12,345円」のような数字が出てきます。これが投資信託の値段です。
基準価額は1万口あたりいくらかを表した数字で、1日1回だけ決まります。株のように、日中ずっと動くわけではありません。
| 買ったとき | 1年後 | 結果 | |
|---|---|---|---|
| 基準価額 | 10,000円 | 11,000円 | 1割上がった |
| 10万円分の価値 | 100,000円 | 110,000円 | +10,000円 |
※説明のための例です。実際の商品の実績や見通しではありません。費用や税金は考えていません。
基準価額が上がる理由は、中身が値上がりしたからです。投資信託そのものが儲けを生むのではなく、中に入っている会社の株などが値上がりした結果が、この数字に表れます。
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だから「どこからお金が来るのか」の答えは、中に入っている会社が成長した分ということになります。
誰が運用しているのか
「専門家が運用する」と言われても、その専門家が誰なのかが見えません。実は3つの会社が関わっています。
| 役割 | 誰 | やること |
|---|---|---|
| 販売する | 証券会社・銀行 | 私たちが買う窓口 |
| 運用する | 運用会社 | 何を買うかを決める。商品を作っているのもここ |
| 保管する | 信託銀行 | 集まったお金を預かって管理する |
分けてあるので、関わった会社が倒れても、集めたお金は会社のものとは別に管理されています。これを分別管理といいます。
※分別管理は会社の倒産から資産を守る仕組みであり、値下がりによる損失を防ぐものではありません。
大きく2種類あります
数千種類あると言いましたが、まず2つに分かれると知っておくと、商品ページが読めるようになります。
| インデックス型 | アクティブ型 | |
|---|---|---|
| やっていること | 市場全体の平均に合わせる | 平均より上を狙う |
| 中身の決め方 | 決められた基準に沿って機械的に | 運用する人が選ぶ |
| 信託報酬 | 低い傾向 | 高い傾向(人が選ぶ手間の分) |
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それにぴったり付いていくように作られたのがインデックス型で、それを上回ろうとするのがアクティブ型です。
※どちらが優れているという話ではありません。費用の傾向が違う、という事実の説明です。実績は商品ごとに異なります。
商品名の読み方
投資信託の名前は長くて、聞き慣れない言葉が並んでいます。商品の一覧を開いて、名前だけで判断できるでしょうか。
ただ、名前はでたらめに付いているのではありません。「どこの・何に・どうやって投資するか」を説明する言葉が、順番に並んでいるだけです。
| 名前に入っている言葉 | 意味していること |
|---|---|
| 先進国・新興国 | どこの国に投資するか。先進国=経済が成熟した国、新興国=これから伸びる途中の国 |
| 株式・債券・不動産 | 何に投資するか。債券は、国や会社にお金を貸す形の商品です |
| インデックス・〇〇指数 | 市場全体の平均に合わせる型だということ |
| バランス | 株式・債券などを組み合わせて1本にしてあるということ |
| 為替ヘッジあり/なし | 外国のお金の動きの影響を抑える工夫をしているかどうか |
| 資産成長型・分配型 | 分配金を出さずに中に貯めるか、配るか |
※名前の付け方は運用会社によって違います。ここに挙げたのは、よく見かける言葉の例です。詳しい中身は必ず商品ページの説明で確認してください。
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全部を読めなくても、どこの国の・何に・どうやっての3つが拾えれば、その商品がどういうものかの見当はつきます。
なぜ初心者に勧められることが多いのか
理由は3つあります。
理由①:少額から始められる
100円や1,000円から買えるものが多くあります。株を1社分買おうとすると数万円〜数十万円かかることが多いので、この差は大きいです。
理由②:自然に分散される
1つの会社だけに投資すると、その会社が傾いたときに大きく減ります。投資信託は中身がたくさんの会社に分かれているので、1社の不調の影響が小さくなります。
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「卵を1つのかごに盛るな」という言い方をよく見かけますが、かごを落としたときに全部割れるのを避けるという意味です。
理由③:中身の会社は選ばなくていい
どの会社が伸びるかを判断するのは、初心者には難しいというより、専門家でも当てるのが難しい領域です。投資信託は、この「どの会社を買うか」の判断を任せられます。
ただし、任せる相手(=どの投資信託にするか)は自分で選びます。選ぶ対象が「数千の会社」から「数千の商品」に変わるだけに見えますが、商品のほうはインデックス型かアクティブ型か・どこの国の何に投資するか・信託報酬はいくらかという決まった項目で比べられます。会社の将来を当てる作業とは、種類が違います。
NISAとの関係
NISAと投資信託は、比べるものではありません。並べて出てくるので混乱しますが、役割が違います。
だから「NISAと投資信託、どっちがいい?」という問いは成り立ちません。NISAを使って投資信託を買う、という形になります。
NISAには2つの枠があり、片方は投資信託だけが対象です。
| 枠 | 買えるもの |
|---|---|
| つみたて投資枠 | 国が基準を決めた投資信託などに限られる |
| 成長投資枠 | 投資信託のほか、株なども買える |
しくみパパ
「数千から選べない」と思っていた私には、ここで候補が減るのは助かる話でした。
知っておくべき注意点
買うときの手数料と違い、持っている間ずっとかかり続けるのが特徴です。
銀行の窓口で買っても、預金ではありません。同じ建物で扱っていても、預金とは別のものです。預金保険(銀行が破綻したときに1,000万円までが守られる仕組み)の対象にもなりません。
しくみパパ
ただ、この記事に出てきた3つ——インデックス型かアクティブ型か・どこの国の何に投資するか・信託報酬——が、そのまま絞り込みの入口になります。NISAで買う場合は2つの枠の違いも選ぶ範囲に関わります。
まとめ
- 投資信託は証券会社で売っている「商品」。中身はたくさんの会社の詰め合わせ
- 利益の出方は値上がり益と分配金の2つ。増えているのは入れ物ではなく中身で、その値段が基準価額(1万口あたり・1日1回だけ決まる)
- 販売・運用・保管を3つの会社で分けている。だから会社が倒れても資産は分けて管理される
- 大きくインデックス型とアクティブ型に分かれ、費用の傾向が違う
- 商品名は「どこの国の・何に・どうやって」を並べたラベル。全部読めなくても、この3つが拾えれば見当はつく
- 初心者に勧められるのは、少額から買えて・自然に分散され・中身の会社選びを任せられるから。ただしどの商品にするかは自分で選ぶ
- NISAと投資信託は比べるものではない。NISAという箱に、投資信託を入れる
- ただし持っている間ずっと費用(信託報酬)がかかり、元本は保証されない
大事なのは商品名を覚えることではなく、「投資信託=詰め合わせ商品」という位置づけを掴むことのほうです。ここが分かると、証券会社やNISAとの関係も整理できます。
「投資信託」は漢字が4つ並んでいて身構える言葉ですが、中身は「みんなでお金を出し合って、まとめて運用する」というだけの話です。調べてみて、難しかったのは仕組みではなく言葉のほうだったと分かりました。
しくみパパ