『意志の力ではなく、仕組みで貯める。』手取り36万・0歳児パパの記録
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株の学習2026.08.21 公開

手数料・信託報酬・税金は、取られるタイミングが違います

しくみパパ
投資の説明を読むと、「手数料」という言葉がいろいろな場面で出てきます。
ところが中身を見ると、引かれるタイミングも性質もバラバラでした。ここを分けて整理します。
この記事で分かること
  • お金が引かれる場面は3つあるということ
  • 信託報酬が「いちばん見えにくい費用」である理由
  • 0.1%と1.5%の差が、実際にいくらになるのか
  • 税金はいつ、どうやって引かれるのか
  • NISAで消えるのは、このうちどれか

引かれる場面は3つです

いつ名前性質
買うとき購入時手数料1回だけ。無料のものが多い
持っている間ずっと信託報酬毎日少しずつ。いちばん見えにくい
もうかったとき税金利益に対して約20%

「手数料が無料」と書いてあっても、それは買うときの話であることが多いという点が要注意でした。

① 買うときの手数料

 いまの状況
投資信託購入時手数料が無料のものが多い(ノーロードと呼ばれる)
株売買手数料。条件つきで無料にしている会社もある
しくみパパ
ノーロードとは、購入時手数料がかからない投資信託のことです。
ただしノーロード=費用ゼロではありません。持っている間の信託報酬は、別にかかります。

② 持っている間の信託報酬(いちばん見えにくい)

請求書は来ません 信託報酬は投資信託の値段(基準価額)から、毎日少しずつ自動で引かれています。
引き落としの通知もなければ、明細に「手数料」として並ぶこともありません。払っていることに気づけない形です。

年率で表示されます。「年0.1%」「年1.5%」といった書き方です。

0.1%と1.5%で、どれくらい変わるのか

信託報酬100万円を1年持ったとき20年の合計(単純計算)
年0.1%1,000円20,000円
年0.5%5,000円100,000円
年1.5%15,000円300,000円

※100万円を持ち続けたと仮定した単純な計算です。実際は値動きによって金額が変わります。運用の成績も考えていません。

しくみパパ
率だけ見ると「0.1%も1.5%も、どちらも小さい数字」に見えます。
でも金額に直すと1年で14,000円の差でした。しかも持ち続けるかぎり毎年です。ここは見過ごせません。
率は必ず「年いくらか」に直して見る %のままだと大きさが分かりません。自分が出す金額に掛けて、円に直してから比べる。
これだけで、商品ページの数字が判断できる材料に変わります。

「毎日少しずつ」とは、1日いくらなのか

毎日引かれると言われても、金額で見ないと実感がわきません。100万円分を持っている場合で、1日・1か月・1年に直してみます。

どの単位で見るか年0.2%の商品年1.5%の商品
1日あたり約5.5円約41円
1か月あたり約167円1,250円
1年あたり2,000円15,000円

※100万円を1年持ち続けたと仮定した単純な計算です。実際は値動きで残高が変わるため、金額も日々変わります。

しくみパパ
1日5円なら、誰も気にしません。気づけない金額に割ってから引くという形になっているわけです。
ところが同じものを1年でまとめると、2,000円と15,000円。急に生活の感覚に近い数字になりました。
サブスクより気づきにくい理由 月額のサービスは、月に1回、明細に名前が並びます。だから「これ使ってないな」と気づけます。
信託報酬は明細に並ばず、値段に溶けた形で毎日引かれます。見直すきっかけが、自分から確認しにいく以外にありません。

信託報酬は、誰に払っているのか

受け取る会社役割
販売会社証券会社・銀行。買う窓口と、その後の案内
運用会社何を買うかを決めて、実際に運用する
信託銀行集まったお金を預かって管理する

信託報酬は、この3社で分け合っています。「年0.5%」と書かれていたら、その中で配分が決まっています。

しくみパパ
なぜ費用がかかるのかが、ここで分かりました。3つの会社が仕事をしているからです。
自分で株を選んで買えばこの費用は不要ですが、そのかわり全部を自分でやることになります。

表示されている率より、実際は少し高くなります

「実質コスト」という言葉に注意 信託報酬のほかに、売買にかかる費用や海外の資産を扱うための費用が実際にはかかっています。
これらを含めた実際の負担を実質コストと呼びます。表示されている信託報酬より高くなるのが普通です。

実質コストは「運用報告書」という書類に載っています。商品ページの表示だけを見て決めると、実際の負担と差が出ることがあります。

売るときにかかることもあります

名前中身
信託財産留保額売るときに差し引かれる。設定されていない商品も多い
しくみパパ
これは証券会社の取り分ではありません。売った人のために資産を換金する費用を、残る人に押し付けないための仕組みです。
あるかないかは商品ごとなので、買う前に確認しておくところです。

費用は、どこに書いてあるのか

しくみパパ
費用を比べたほうがいい、というのは分かりました。では、どこを見れば書いてあるのか。
ここが分からないと、結局なにも比べられません。調べて整理しました。

「目論見書」という説明書があります

しくみパパ
目論見書(もくろみしょ)とは、投資信託の説明書のことです。
買う前に必ず渡されるもので、ネットで買うときも画面に表示され、確認しないと先に進めないようになっています。あの「読んで閉じるだけ」の書類が、費用の一次情報です。
書類何の書類か分かる費用
交付目論見書買う前に渡される説明書購入時手数料・信託報酬・信託財産留保額(これから引かれる予定の率)
運用報告書1年ごとの実績の報告実際にかかった費用(前に出てきた実質コスト)
全部読む必要はありません 探すのは「ファンドの費用・税金」という見出しのページだけです。
ここに費用の一覧表が載っています。運用方針や中身の説明は、費用を比べる目的なら読み飛ばして構いません。

証券会社の商品ページにも信託報酬は表示されています。まずはそこで見て、実際に買うと決めた段階で目論見書の一覧を確認する、という順番で足ります。

自分の積立額だと、年いくらになるのか

率を金額に直す手順は3つだけです。

  1. いま持っている金額(これから積むなら、何年後にいくらになるか)を出す
  2. そこに率を掛ける
  3. 出た数字が、その年に引かれる金額

毎月1万円を積み立てた場合で計算します。

積み立てた年数出したお金の合計年0.2%だと年1.5%だと
1年後12万円240円1,800円
10年後120万円2,400円18,000円
20年後240万円4,800円36,000円

※出したお金だけで計算した単純な試算です。値動きも運用の成績も考えていません。将来どうなるかは保証されません。

しくみパパ
見落としそうなのは、ここでした。率は変わらないのに、金額のほうは毎年ふくらんでいきます。
始めたばかりの頃は年240円です。「この程度なら」と判断してしまいますが、判断した相手は20年後の36,000円のほうでした。
費用は、成績と違って確実に引かれます 値上がりするかどうかは分かりません。ですが費用は、増えても減っても引かれます。
だから先に決められる数少ない部分が、この費用です。読めない部分より、決められる部分を先に押さえるほうが確実でした。

③ もうかったときの税金

何に税率
売って出た利益約20%
受け取った配当・分配金約20%

※正確には20.315%(所得税15%+復興特別所得税0.315%+住民税5%)です。

 金額
出た利益100,000円
引かれる税金−20,315円
手元に残る79,685円
しくみパパ
税金は利益に対してかかります。元本にはかかりません。
10万円を入れて11万円になったなら、税金がかかるのは増えた1万円のほうだけです。
手続きは口座の種類で変わります 特定口座(源泉徴収あり)を選んでいれば、証券会社が自動で引いてくれるので原則、確定申告は不要です。
会社員が投資を始めても手続きが増えないのは、この仕組みがあるためです。

「手数料無料」は、どこの話なのか

広告や商品ページで「無料」「0円」という表示をよく見ます。ただし、無料になっている場所は毎回違いました。

よく見る表示無料になっているもの信託報酬は
口座開設・口座管理費 0円口座を持つこと(商品の費用ではない)別にかかる
購入時手数料 0円(ノーロード)買う瞬間の1回だけ別にかかる
積立の買付手数料 0円毎月の買い付け別にかかる
売買手数料 0円株の売り買い(投資信託の話ではない)—
しくみパパ
並べてみて分かったのは、大きく「無料」と書かれているのは、1回きりの費用か口座の費用のほうだということでした。
毎年かかり続ける信託報酬が無料になる、という意味ではありません。いちばん大きい費用は、無料表示の外側にあります。
「無料」を見たら、何が無料かを一つ確認する 嘘が書いてあるわけではありません。書いてある範囲が狭いだけです。
「これは買うときの話か、持っている間の話か」——この一問を挟むだけで、読み違いはほぼ防げます。

NISAで消えるのは、このうちどれか

費用NISAを使うと
購入時手数料かかるものはかかる(消えない)
信託報酬そのままかかる(消えない)
税金かからなくなる(消える)
NISAは「費用が無料になる制度」ではありません 消えるのは税金だけです。信託報酬は、NISAの中で買っていても引かれ続けます。
「NISAだから費用がかからない」と思っていると、いちばん大きい費用を見落とすことになります。

まとめ

この記事のまとめ
  • 引かれる場面は買うとき・持っている間・もうかったときの3つ
  • 信託報酬は請求書が来ない。値段から毎日引かれるので気づきにくい
  • 率のままでは大きさが分からない。円に直して比べる
  • 税金は利益に対して約20%。元本にはかからない
  • 費用は目論見書の「ファンドの費用・税金」のページにまとまっている
  • 率が同じでも、残高が増えれば引かれる金額は増える
  • 「無料」は買うときか口座の話。信託報酬が無料になるわけではない
  • NISAで消えるのは税金だけ。信託報酬は変わらずかかる

大事なのは費用をゼロにすることではなく、「何にいくら払っているのかを把握しておくこと」のほうです。把握していれば、あとで比べられます。

私が一番驚いたのは、払っていることに気づけない費用があるという点でした。家計簿には出てこないので、明細を見ても分かりません。商品を選ぶ時点で確認しておくしかない種類の費用です。

しくみパパ
費用の話は地味ですが、長く持つほど効いてきます。最初に押さえておくと後がラクでした。
この記事は投資の学習記録です書いているのは金融の専門家ではなく、投資を学んでいる会社員です。特定の銘柄や金融商品をすすめるものではなく、将来の利益を保証するものでもありません。投資には元本割れの可能性があります。最終的なご判断はご自身でお願いします。
しくみパパ
しくみパパ会社員 / 0歳児のパパ

高卒 → 個人事業主・アルバイト → 会社員。手取り36万・ボーナスなしで、AIを使って貯金と投資の仕組みを作っています。毎月の収支と資産をそのまま公開しています。

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