『意志の力ではなく、仕組みで貯める。』手取り36万・0歳児パパの記録
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株の学習2026.08.25 公開

複利とは?「雪だるま」でごまかさずに数字で説明します

しくみパパ
複利の説明は、たいてい「雪だるま式に増えます」で終わっています。
イメージは分かるのですが、実際に何が起きているのかが分かりませんでした。数字で並べて確かめます。
この記事で分かること
  • 複利と単利は何が違うのか
  • 年ごとに、実際どう差がつくのか
  • なぜ「時間が味方になる」と言われるのか
  • 複利という商品は存在しないということ
  • 預金では複利を実感できない理由
  • 複利を止めてしまう行動
  • 借金にも複利が効くということ
  • 複利の話を読むときの注意点

複利と単利の違い

 何に利益がつくか
単利最初に出した額(元本)だけに、毎年つく
複利元本+これまでの利益に、毎年つく

違いは「利益にも利益がつくかどうか」だけです。

しくみパパ
元本とは、自分が最初に出したお金のことです。
単利は元本だけを見て計算し、複利は増えた後の全体を見て計算します。ここが分かれ目でした。

数字で並べます

100万円を、年5%で運用できたと仮定した場合の比較です。

年単利複利差
1年後1,050,000円1,050,000円0円
5年後1,250,000円1,276,282円26,282円
10年後1,500,000円1,628,895円128,895円
20年後2,000,000円2,653,298円653,298円
30年後2,500,000円4,321,942円1,821,942円

※年5%で増え続けたと仮定した計算例です。この利回りが保証されるものではありません。実際の運用では増える年も減る年もあり、税金や費用も引かれます。

しくみパパ
1年目はまったく同じです。5年目でも差は26,282円しかありません。
ところが30年目には182万円の差になっていました。最初はほとんど変わらない——ここが実感と合わない部分でした。

なぜ後半で急に開くのか

毎年つく利益の額そのものが、年々大きくなっていくからです。

 その年についた利益(複利)
1年目50,000円
10年目77,566円
20年目126,347円
30年目205,807円
率は5%のまま変わっていません 変わったのは「5%をかける対象」です。元本100万円だったものが、30年目には400万円を超えています。
同じ5%でも、かける相手が大きくなれば、出てくる金額も大きくなる。これが複利の中身でした。

つまずきやすいところ:複利は商品の名前ではありません

しくみパパ
調べていて何度も見かけたのが「複利の商品はどれですか」という質問でした。
答えは「そういう商品はありません」です。ここは調べ直して整理しました。

複利は「買うもの」ではなく、「起きること」です。

よくある受け取り方実際は
複利という商品がある商品の種類ではない。増えた分を出さずに置いておくと、結果としてそうなる
複利型を選べば増える選ぶのは商品。複利になるかどうかはその後の扱い方で決まる
「複利コース」という名前を見た名前として使われることはあるが、中身は「増えた分を元に足すかどうか」だけ
複利にするために必要なのは「出さないこと」だけです 増えた分を受け取らず、そのまま中に置いておく。それだけで複利の形になります。
逆に、増えた分を毎年受け取って使ってしまえば、働くお金は元本のままです。その時点で単利と同じ動きになります。
しくみパパ
投資信託には、増えた分を配る「分配金あり」のタイプと、中で自動的に買い足す「再投資」のタイプがあります。
複利の形になるのは後者です。商品名ではなく、この扱いの違いでした。

だから「時間が味方になる」と言われます

効いてくるのは、後半です 複利は始めた直後にはほとんど効きません。効果が見えるのは10年、20年と経ってからです。
逆に言えば、効かせたいなら早く始めて、長く続けるしかないということになります。
しくみパパ
これを知って、金額を増やすより先に「続けられる形にすること」を優先しようと考えました。
月1万円でも続くほうが、月3万円で半年で止まるより効きます。実際に私は止めた側です。

銀行預金にも、複利はついています

複利は投資だけの話ではありません。銀行の普通預金にも利息はつき、その利息にも次の年の利息がつきます。仕組みとしては同じです。

しくみパパ
では、預金で複利を実感したことがあるでしょうか。
私の通帳では、そんな瞬間はありませんでした。理由が知りたかったので、同じ表を作ってみました。

100万円を預けたまま置いた場合(年0.2%と仮定)の比較です。

年単利複利差
10年後1,020,000円1,020,181円181円
30年後1,060,000円1,061,773円1,773円

※年0.2%と仮定した計算例です。実際の金利は金融機関や時期によって異なります。利息にかかる税金は含めていません。

仕組みが弱いのではなく、かける率が小さいだけです 同じ30年でも、年5%なら差は約182万円、年0.2%なら1,773円。
複利は「率」と「時間」の両方がそろわないと動きません。預金で実感がないのは、片方が欠けているからでした。
しくみパパ
「複利はすごい」という話だけを聞くと、置いておけば勝手に増えるように読めます。
でも同じ仕組みでも、率が小さければ30年で1,773円です。複利という言葉だけでは何も決まらないと分かりました。

何年で倍になるかを、暗算で出す方法

「72の法則」と呼ばれる、ざっくり計算するやり方があります。

72 ÷ 利回り(%)= 倍になるまでのおおよその年数 年3%なら 72 ÷ 3 = 約24年
年5%なら 72 ÷ 5 = 約14.4年
年6%なら 72 ÷ 6 = 約12年
年0.2%なら 72 ÷ 0.2 = 360年

※おおよその目安を出すための簡便な計算です。正確な値ではありません。また、この利回りが得られることを示すものでもありません。

しくみパパ
この式を知っておくと、誰かの試算を見たときに検算できます。
「年5%で10年で倍」と書いてあれば、72÷5=14.4年なので合わないと気づけます。ここは使える道具でした。

積立の場合は、どうなるのか

上の表は「100万円を最初に置いた場合」でした。毎月積み立てる場合は、形が変わります。

 出した合計年5%で運用できた場合増えた分
10年後1,200,000円1,552,823円352,823円
20年後2,400,000円4,110,337円1,710,337円
30年後3,600,000円8,322,586円4,722,586円

※毎月10,000円を積み立て、年5%で増え続けたと仮定した計算例です。この利回りが保証されるものではありません。税金・費用は含めていません。

しくみパパ
10年目までは、出した額に対して増えた分が3割ほどです。
ところが30年目には、増えた分のほうが出した額を上回っています。ここでも、効いてくるのは後半でした。
積立の場合、後から入れたお金は働く時間が短い 30年目に入れた1万円は、1年しか運用されていません。複利が効くのは早くに入れたお金です。
「早く始めるほうがいい」と言われるのは、そのお金が働く時間が長くなるからでした。

税金がかかると、複利は弱まります

 利益に税金がかかると
売って利益を確定するたびに約20%が引かれる
その分次の年に働くお金が減る
結果複利の効き方が弱くなる
NISAが効いてくるのは、ここです NISAの中で買っていれば、利益に税金がかかりません。引かれないので、そのお金が次の年も働き続けます。
「NISAは長く持つほど効く」と言われる理由は、複利と組み合わさるからです。

複利を止めてしまう行動

複利は、置いておけば勝手に効き続けるものではありません。こちらの行動で、簡単に止まります。

行動何が起きるか
途中で売って買い直す売るたびに利益から約20%が引かれ、次の年に働くお金が減る
増えた分を受け取って使う働くお金が元本のままになる。単利と同じ動きになる
持っている間の費用が高い増えた分から毎年少しずつ引かれ続ける

途中で売ると、どれくらい変わるのか

100万円を年5%で30年持ったとして、10年ごとに売って買い直した場合と、売らずに最後に一度だけ売った場合を比べます。どちらも中身は同じで、違うのは売った回数だけです。

 30年後の手取り
10年ごとに売って買い直した3,396,075円
売らずに最後に一度だけ売った3,657,554円
差261,479円

※年5%で増え続け、利益に20%の税金がかかると仮定した計算例です。この利回りが保証されるものではありません。売買の手数料は含めていません。

しくみパパ
同じものを30年持っているのに、売った回数だけ差がつきます。
「利益が出たから一度確定しておこう」は気持ちとしては分かるのですが、複利の側から見ると、働くお金を自分で減らす動きでした。
NISAの中なら、この差は出ません 上の差が生まれる原因は売ったときに引かれる税金です。NISAの中で持っていれば利益に税金がかからないので、売り買いによるこの目減りは起きません。
ただし「売っていい」という意味ではありません。売った分だけ、そのお金が働く時間は短くなります。

つまずきやすいところ:借金にも同じことが起きます

複利は、借りている側にも同じように働きます。

 複利が働く方向
投資している側自分の味方。利益に利益がつく
借りている側自分の敵。利息に利息がつく
返していない利息が、次の利息の対象になります カードのリボ払いやキャッシングでは、年15%前後の金利が設定されていることがあります。
投資で年5%を目指しながら、年15%で借りているとしたら、差し引きでは減っていることになります。先に返すほうが確実という考え方は、ここから来ています。

複利の話を読むときの注意点

よく見る書き方読むときの注意
「年5%で30年運用すると◯円」5%は仮定の数字。保証された利回りではない
グラフが右肩上がりの曲線実際は上下しながら進む。まっすぐは増えない
税金・費用が書かれていない実際は利益から約20%の税金と、持っている間の費用が引かれる

※この記事の計算も、税金と費用を含めていない単純な例です。実際の手取りはこれより少なくなります。

まとめ

この記事のまとめ
  • 複利は「元本+これまでの利益」に利益がつく仕組み。単利は元本だけ
  • 率は変わらない。変わるのは率をかける対象の大きさ
  • 最初の数年はほとんど差が出ない。効いてくるのは後半
  • だから早く始めて長く続けることが効く。金額より継続
  • 複利は商品の名前ではない。増えた分を出さずに置いた結果として起きる
  • 預金で実感できないのは仕組みの問題ではなく、かける率が小さいから
  • 途中で売る・増えた分を使うと、その時点で複利は止まる
  • 借金にも同じことが起きる。高い金利の返済が先という判断はここから来る

大事なのは何%で増えるかではなく、「途中で止めないこと」のほうです。止めた時点で、後半の効果は受け取れなくなります。

数字を並べてみて、雪だるまという言い方はむしろ誤解を招くと感じました。転がし始めた直後は、ほとんど大きくなりません。地味な時期のほうが長い——そこを知っておくほうが、続ける助けになると思います。

しくみパパ
最初の数年、変化が見えなくてもそれが普通です。ここで止めないことが一番効きます。
この記事は投資の学習記録です書いているのは金融の専門家ではなく、投資を学んでいる会社員です。特定の銘柄や金融商品をすすめるものではなく、将来の利益を保証するものでもありません。投資には元本割れの可能性があります。最終的なご判断はご自身でお願いします。
しくみパパ
しくみパパ会社員 / 0歳児のパパ

高卒 → 個人事業主・アルバイト → 会社員。手取り36万・ボーナスなしで、AIを使って貯金と投資の仕組みを作っています。毎月の収支と資産をそのまま公開しています。

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