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株の学習2026.08.17 公開2026.08.20 更新

株と投資信託は何が違うのか。初心者に投資信託が勧められる理由

しくみパパ
「株」と「投資信託」。どちらも投資という言葉でひとまとめに語られるので、違いが分かりませんでした。
調べてみると、買っているものがそもそも別物でした。
この記事で分かること
  • 株と投資信託は、そもそも何を買っているのか
  • 値段の決まり方の違い(1日1回 ⇄ ずっと動く)
  • いくらから買えるのか
  • 費用のかかり方がどう違うのか
  • 配当と分配金は、名前が似ているだけで別物だということ
  • なぜ初心者には投資信託が勧められることが多いのか
  • 両方を持つ場合、何から決めればいいのか

ひとことで言うと

株は1つの会社そのもの、投資信託はたくさんの会社の詰め合わせ
 株投資信託
買っているもの1つの会社そのものたくさんの会社が入った詰め合わせ
選ぶ人自分運用の専門家(中身の基準は商品ごとに決まっている)
1社が傾いたとき直撃する影響が薄まる

株は「1社に賭ける」形、投資信託は「まとめて広く持つ」形です。

しくみパパ
買い物にたとえると、株は「みかんを1個ずつ選んで買う」、投資信託は「いろいろ入った果物の詰め合わせを1箱買う」という感じでした。
詰め合わせなら、1個傷んでいても箱全体は残ります。

違い①:値段の決まり方

株価は取引時間中ずっと動き、投資信託の基準価額は1日1回だけ決まる

ここが実務では一番大きな違いです。

しくみパパ
基準価額とは、投資信託の値段のことです。1万口あたりいくらかで表されます。
「口(くち)」は投資信託を数える単位です。1個2個ではなく、口で数えます。
 株投資信託
値段の呼び方株価基準価額
いつ決まるか取引時間中、ずっと動いている1日1回だけ
買うときに値段はその場で分かる買った時点では分からない
投資信託は「いくらで買えたか」が後から決まります 注文を出した時点では値段が決まっていません。その日の取引が終わってから計算されて、あとで確定します。
だから投資信託では「10,000円分を買う」という金額の指定が基本になります。株のように「1株いくらで買う」という指定はしません。

違い②:いくらから買えるのか

投資信託は100円から、単元未満株は数千円から、株は100株単位で数十万円から
 必要な金額の目安
株通常は100株単位。1株3,000円なら30万円から
株(単元未満株)1株から買える仕組みもある。この場合は数千円から
投資信託100円や1,000円から買えるものが多い

※取扱いは金融機関によって異なります。単元未満株を扱っていないところもあります。

しくみパパ
株は100株からというルールがあるのが基本だと知って驚きました。
気になる会社があっても、いきなり数十万円は出せません。ここで止まる人は多いと思います。

違い③:費用のかかり方

株は自分で調べる手間がかかるが保有中の費用はない。投資信託は3つの会社が働くかわりに信託報酬が毎日引かれる
 株投資信託
買うとき売買手数料(無料のところもある)購入時手数料(無料のものが多い)
持っている間かからない信託報酬が毎日少しずつ引かれる
売るとき売買手数料商品によってかかることがある
投資信託は「持っているだけで費用がかかる」 専門家に運用してもらう仕組みなので、その手数料が持っている間ずっと引かれます。これを信託報酬といいます。
請求書は来ません。値段(基準価額)から自動的に引かれているので、気づきにくい費用です。
しくみパパ
ここは注意が要ると感じました。引かれていることに気づけない形なので、商品を選ぶときに率を確認しておかないと、あとで比べようがありません。

違い④:かかる手間

やること株投資信託
どの会社を買うか決める自分で調べる商品の中身の基準に従う
決算や業績を追う必要基本的に不要
買うタイミングを考える値段が動くので考えることになる積立にすれば自動

違い⑤:買える場所と、NISAでの扱い

銀行では株を扱っていない。NISAのつみたて投資枠では株は買えず、成長投資枠なら買える
 株投資信託
銀行で買えるか買えない買える
証券会社で買えるか買える買える
NISAのつみたて投資枠対象外国が基準を決めたものが対象
NISAの成長投資枠対象対象
「銀行でNISAを始める」と、株は買えません NISA口座は銀行でも証券会社でも作れますが、銀行では株を扱っていません。
投資信託だけと決めているなら銀行でも足りますが、将来、株も買う可能性があるなら証券会社ということになります。
しくみパパ
NISAにはつみたて投資枠と成長投資枠という2つの枠があります。
前者は国が基準を決めた投資信託などに絞られているので、株は入りません。ここも違いが出るところでした。

違い⑥:株にしかないもの

 内容
株主優待その会社の商品や割引券などがもらえる制度。実施していない会社も多い
議決権会社の方針を決める場で票を投じられる権利

どちらも投資信託にはありません。中身の株を持っているのは運用会社であって、自分ではないからです。

※株主優待は各社が任意で実施しているもので、内容の変更や廃止があります。優待を目的に特定の会社を勧めるものではありません。

違い⑦:配当と分配金は、似ているようで別物

配当は会社が稼いだ利益から外から来るお金、分配金は投資信託の資産から出ていくお金で基準価額がその分下がる

ここは名前が似ているせいで、いちばん誤解しやすいところでした。

しくみパパ
配当は、会社が稼いだ利益の一部を株主に配るお金です。
分配金は、投資信託が持っている資産の中から出されるお金です。出どころがまったく違います。
 配当(株)分配金(投資信託)
出どころ会社が稼いだ利益その投資信託が持っている資産そのもの
出したあと会社の手元のお金が減る基準価額がその分だけ下がる
出さない場合配当を出さない会社もある分配金を出さない商品もある
受け取ると持っている株はそのまま自分の資産が外に出た形になる
「分配金が多い=もうかっている」ではありません 分配金は、その投資信託の中から取り出して渡しているお金です。渡した分だけ、値段(基準価額)は下がります。財布から出して手に持ち替えただけ、ということが起こり得ます。
実際、分配金には利益から出たものと、自分が出したお金がそのまま戻ってきただけのものの2種類があります。後者は「元本払戻金」と呼ばれ、利益ではないので税金もかかりません。
しくみパパ
これは調べて驚きました。「毎月分配金がもらえる」と書いてあると、得しているように見えます。
でも中身によっては、自分が出したお金が戻ってきているだけということがあるわけです。

分配金を出さず、中で買い増しに回すタイプの投資信託もあります。この場合、受け取るお金はありませんが、その分は中に残ります。どちらが良いという話ではなく、お金を今受け取るか、中に置いておくかの違いです。

※分配金の扱いは商品ごとに決まっています。特定の商品を勧めるものではありません。

なぜ初心者に投資信託が勧められることが多いのか

ここまでの違いを並べると、理由が見えてきます。

投資信託が勧められやすい理由
  • 少額から始められる……100円や1,000円から
  • 自然に分散される……1社が傾いても直撃しない
  • 選ぶ手間が少ない……どの会社が伸びるかを当てにいかなくてよい
  • 積立と相性がいい……金額を指定して買う形なので、毎月同じ額で続けられる
ただし「投資信託なら安全」ではありません 分散されていても、全体が下がるときは下がります。元本は保証されません。
さらに持っている間ずっと費用がかかるという、株にはない負担もあります。楽なかわりに払っていると考えるほうが正確です。

※どちらが優れているという話ではありません。性質と手間が違う、という説明です。

どちらから始めればいいのか

順番を決める材料は、次の3つだと思います。

自分の状況向いていると考えられるほう
まとまった資金がない(毎月数千円〜1万円)投資信託(少額で買えるため)
調べる時間を取れない投資信託(選ぶ手間が少ないため)
興味のある会社があり、調べるのが苦にならない株も選択肢になる
しくみパパ
私はまだ株を買っていません。会社の決算を読めるようになってからにしようと考えています。
いまの段階では、選ぶ判断ができないものにお金を出さないほうが安全だと思っています。
どちらか一方に決める必要もありません 両方を持つこともできます。実際、投資信託で土台を作りながら、少額で株を買って学ぶという進め方もあります。
ただし最初から両方に手を出すと、どちらの判断もあいまいになります。片方から始めて、慣れてから広げるほうが分かりやすいと感じました。

広げるときの順番と金額を、先に決めておく

慣れてから広げるとき、順番と金額が決まっていないと動けません。調べて整理した結果、決める順番は3つでした。

順番決めること理由
1土台にする積立の額毎月続けられる額でないと意味がない。ここが本体
2株に回してよい上限なくなっても学費として納得できる額に限る
3いつ株を買い始めるか調べ方が分からないうちは、金額より先に判断力が足りない
土台の額を削って株に回さない ここを崩すと、「毎月同じ額を続ける」という積立の一番の利点が消えます。
株に回すお金は、土台とは別枠として考えるほうが管理しやすくなります。同じ財布の中で混ぜると、あとから「どちらでいくら増えた・減った」が分からなくなります。
しくみパパ
私の場合、まず積立を月10,000円で再開するところからです。株を買うのはそのあと、と考えています。
順番を先に決めておくと、相場が動いたときに迷わなくて済むというのが理由です。

読者の方にひとつ聞いてみたいことがあります。いま株を1社買うとして、「なぜその会社なのか」を自分の言葉で説明できるでしょうか。ここに答えられないうちは、私は投資信託で土台を作る側にいようと思っています。

よくある質問

質問答え
投資信託も、1日のうちに売り買いできますか注文自体はできますが、値段は1日1回しか決まりません。短い間に売買を繰り返す使い方には向きません
投資信託を売ったら、すぐ現金になりますかなりません。売る注文を出してから口座にお金が入るまで、数営業日かかります。日数は商品ごとに決まっていて、海外の資産が入っているものほど長くなりがちです。来週使うお金を置く場所ではありません
投資信託が途中で無くなることはありますかあります。集まったお金が減りすぎるなどの理由で、運用が途中で終わることがあります(繰上償還といいます)。その時点の値段で現金になって戻ってくるのでお金が消えるわけではありませんが、自分が決めていないタイミングで終わる可能性はあります
同じ指数に連動する投資信託が何本もあるのはなぜですか作っている運用会社が違うからです。中身が同じ指数でも、信託報酬(持っている間ずっと引かれる費用)や規模は商品ごとに違います。「同じ指数だから中身も条件も同じ」とは限りません
株を持っている会社が上場廃止になったらどうなりますか証券取引所での売り買いができなくなります。会社が必ず無くなるという意味ではありませんが、売りたいときに売る相手を見つけにくくなります。倒産した場合は価値がゼロになることもあります
どちらのほうがもうかりますか決まっていません。上がり方も下がり方も商品や会社によって違い、どちらも元本は保証されません

※取扱いの内容は金融機関によって異なります。実際の条件は各社の案内をご確認ください。

まとめ

株と投資信託7つの要点。1社か詰め合わせか、値段の決まり方、買える金額、信託報酬、配当と分配金の違い
この記事のまとめ
  • 株は1つの会社そのもの、投資信託はたくさんの会社の詰め合わせ
  • 株価は取引中ずっと動く。投資信託の基準価額は1日1回だけ決まる
  • 株は通常100株単位。投資信託は100円から買えるものが多い
  • 投資信託は持っている間ずっと信託報酬がかかる。株にはこの費用がない
  • 配当は会社の利益から、分配金はその投資信託の資産から出る。分配金が多い=もうかっている、ではない
  • 両方持つなら土台の積立額を先に決め、株は「学費として納得できる額」まで
  • 少額・分散・手間の少なさから、初心者には投資信託が勧められやすい

大事なのはどちらが優れているかではなく、「自分がどこまで手をかけられるか」で決まるということです。調べる時間を取れないなら、選ぶ手間の少ないほうが続きます。

正直に言うと、私はこの2つを同じものとして読んでいました。値段の決まり方が違うことも、片方だけ持っている間の費用がかかることも知りませんでした。ここが分かってから、商品ページの意味が取れるようになりました。

しくみパパ
言葉が2つ出てきたら、まず何がちがうのかを調べる。これだけで理解がずいぶん進みました。
この記事は投資の学習記録です書いているのは金融の専門家ではなく、投資を学んでいる会社員です。特定の銘柄や金融商品をすすめるものではなく、将来の利益を保証するものでもありません。投資には元本割れの可能性があります。最終的なご判断はご自身でお願いします。
しくみパパ
しくみパパ会社員 / 0歳児のパパ

高卒 → 個人事業主・アルバイト → 会社員。手取り36万・ボーナスなしで、AIを使って貯金と投資の仕組みを作っています。毎月の収支と資産をそのまま公開しています。

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