『意志の力ではなく、仕組みで貯める。』手取り36万・0歳児パパの記録
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株の学習2026.08.06 公開

NISAとは?何のために生まれた制度で、誰に向いているのかを初心者向けに解説

しくみパパ
「NISAをやったほうがいい」とよく聞きます。私は一度始めて、半年で止めた側です。
止めたあとで、そもそも何なのかをきちんと調べ直しました。そのとき自分が知りたかった順番で書いていきます。
この記事で分かること
  • NISAが何のために作られた制度なのか
  • 誰に向いていて、誰には向かないのか
  • 使うと具体的にいくら得なのか
  • 始める前に知っておくべき注意点

そもそもNISAとは?ひとことで言うと

NISA(ニーサ)とは、投資で得た利益にかかる税金がゼロになる制度です。

日本に住む18歳以上なら誰でも使えます。国が用意した制度なので、申し込みにお金はかかりません。

その前に:投資で利益が出るとはどういうことか

「利益」と言われても、そのお金がどこから来るのかが分からないと話が進みません。私も最初はここで止まりました。

投資で利益が出る道は、大きく2つです。

投資で利益が出る2つの道
  • 買ったときより高く売れる……1万円で買ったものが1万2千円になったとき売れば、2千円が利益になります
  • 持っているだけでお金がもらえる……会社が儲かったとき、その一部が持ち主に配られることがあります
しくみパパ
後者を配当といいます。会社の儲けを、お金を出してくれた人に分ける仕組みです。
ただしどちらも保証されていません。安く売ることになる場合も、配当が出ない場合もあります。

ここが預金との決定的な違いです。預金は口座に表示される金額が減ることは基本的にありませんが、ほとんど増えません。投資は増える可能性がある代わりに、減る可能性もあります。

「税金がゼロ」とはどういうことか

ふつうに投資すると利益10万円のうち約2万円が税金。NISAの中なら10万円まるごと残る

そうして出た利益には、通常は約20%の税金がかかります。(正確には20.315%)

たとえば10万円の利益が出た場合、こうなります。

 NISAではない口座NISA口座
利益100,000円100,000円
引かれる税金−20,315円0円
手元に残る79,685円100,000円
しくみパパ
10万円で2万円の差。金額が大きくなるほど、この差も大きくなります。

同じ10万円の利益でも、手元に残る額が約2万円違います。これがNISAの正体です。

ここだけ覚えれば大丈夫 NISAは投資の商品の名前ではありません。「この口座の中で買えば税金がかからない」という国が決めたルール(制度)です。
そのルールを使うために作る口座をNISA口座といいます。何を買うかは自分で選びます。
しくみパパ
ここが最初の関門でした。出てくる言葉が、私には全部同じに見えていたんです。
制度の名前なのか、会社の名前なのか、商品の名前なのかが区別できていませんでした。

つまずきやすいところ:3つの言葉は全部ちがうもの

証券会社はお店、投資信託は商品、NISAは税金なしのレジ。3つは役割が違う

NISAの話には「証券会社」「投資信託」といった言葉が次々に出てきます。私はこれを全部ごちゃまぜにしていました。

この3つは、まったく別のものです。買い物にたとえると分かりやすくなります。

言葉正体買い物でいうと
NISA制度(国が作ったルール)「この券を使えば税金なし」という割引券
証券会社・銀行場所(口座を作る会社)買い物をするお店
投資信託商品(実際に買うもの)棚に並んでいる商品

つまり実際にやることは、こうなります。

順番に並べるとこうです
  • お店を決める……証券会社か銀行を1つ選んで、そこにNISAの口座を作る
  • 割引券を使う設定にする……その口座を「NISA口座」として登録する(これで税金がゼロになる)
  • 商品を買う……投資信託や株を、いくら分買うか決める
しくみパパ
証券会社とは、株や投資信託を売っているお店のことです。銀行でもNISA口座は作れますが、銀行では株を扱っていないなど、置いている商品が違います。
投資信託は、そのお店で売っている商品の名前です。たくさんの人からお金を集めて、まとめて運用してくれる「詰め合わせパック」のようなものだと思ってください。

「NISAを始める」とは、この3つを順番に決めていくことです。それぞれの詳しい話は別の記事に分けています。

なぜ国はこんな制度を作ったのか

税金を取らないなら国は損をするはずです。それでも作った理由が2つあります。

理由①:預金だけでは資産が増えない時代になったから

日本の銀行預金の金利は長く低い状態が続いています。100万円を1年預けても、利息は数百円ということも珍しくありません。

一方で物の値段は上がっています。預金に置いたままだと、金額は減らなくても「買えるものの量」が減っていきます。

しくみパパ
インフレとは、物の値段が上がることです。去年100円で買えたものが今年110円になれば、同じ100円玉で買えるものが減ります。預金の金額が変わらなくても、実質的には目減りしています。

理由②:老後の資金を自分で準備してもらう必要があるから

年金だけでは難しい→国民に自分でも備えてほしい→ご褒美として税金をゼロにした

金融庁はNISAの目的を「家計の安定的な資産形成を支援する」と説明しています。預金以外の選択肢を、税金の面で後押しするという狙いです。

そこで「税金を取らないから、長期でコツコツ投資してください」という制度が作られました。これがNISAです。

制度の狙いをまとめると
  • 預金だけでは資産が守れない時代になった
  • 国民に自分で老後資金を作ってもらいたい
  • だから「税金をゼロにするから投資してください」という制度を用意した

つまりNISAは「国が投資を後押しするための優遇措置」です。

うまい話に見えて裏があるのでは、と私も最初は思いましたが、狙いを知ると納得できました。

何に注意が必要か

良いことばかりではありません。始める前に知っておくべき点が2つあります。

注意①:元本は保証されない

NISAは「税金がゼロになる制度」であって、「損をしない制度」ではありません。

しくみパパ
元本とは、自分が出したお金そのもののことです。10万円を投資した場合の元本は10万円。元本割れとは、それが10万円を下回ってしまう状態を指します。

買ったものの値段が下がると、持っている商品の数は変わりませんが、いま売った場合の金額が下がります。

しくみパパ
この「いま売ったらいくらか」を評価額といいます。
10万円で買ったものの評価額が9万円になっていても、売らなければ損は確定しません。逆に、その時点で売れば1万円の損になります。

税金がゼロになるのは利益が出たときの話で、損失を国が埋めてくれるわけではありません。

注意②:1人1口座しか作れない

NISA口座は、1人につき1つだけです。複数の金融機関で同時に持つことはできません。

変更は年単位で可能ですが手続きが必要なので、最初にどこで開くかは少し考えたほうがいい部分です。

制度の大枠だけ押さえる

つみたて投資枠は年120万円、成長投資枠は年240万円。合わせて年360万円まで
上限1,800万円は同時に持てる量。売れば翌年その分の枠が戻る

細かい話は別記事に分けますが、大枠だけ先にお伝えします。2024年から制度が新しくなりました。

項目内容
使える人日本に住む18歳以上
口座の数1人1口座
1年に投資できる額最大360万円
同時に持てる額1,800万円まで(買ったときの金額で計算)
非課税の期間無期限
いつまで使えるか期限なし(恒久化)

※2024年から、非課税で持てる期間の制限と、制度そのものの期限がなくなりました。以前は期間が決まっていたので、この点が大きく変わっています。

1,800万円は「一生でこれだけしか買えない」ではありません 1,800万円は同時に持てる金額の上限です。売ると、その分の枠が翌年から再び使えるようになります。
たとえば100万円分を売れば、翌年から100万円分をまた買えます。「一生の合計が1,800万円まで」という意味ではありません。

「1年に360万円」「同時に1,800万円まで」という数字に驚くかもしれませんが、上限であって義務ではありません。毎月1万円でも使えます。私は月1万円から再開する予定です。

枠には2つの種類があります 年間360万円の内訳は「つみたて投資枠120万円」と「成長投資枠240万円」に分かれています。この違いは1本の記事で説明が必要なので、別記事に分けました。

2024年に何が変わったのか

向いているのは貯金があり毎月出せる額が決まっている人。まだ早いのは貯金がなく高金利の借金がある人

「NISAは2024年から新しくなった」という説明をよく見かけます。いまから始める人は新しいほうしか使えないので、古いほうを細かく覚える必要はありません。

ただ、ネット上には以前の条件のまま書かれた記事も残っています。何が変わったのかだけ知っておくと、古い情報に振り回されずに済みます。

項目2023年まで2024年から(いまの制度)
制度そのものの期限期限が決まっていた期限なし
税金がゼロになる期間5年または20年無期限
1年に投資できる額40万円または120万円最大360万円
2つの枠の使い方どちらか一方だけ両方を同時に使える
売った分の枠戻ってこない翌年から再び使える
しくみパパ
ここは調べ直して整理した部分です。制度そのものに期限がなくなったので、「今年中に始めないと損」という種類の話は当てはまらなくなりました。
急かされる理由がない、というのは知っておいていい変更点だと思います。

よくある疑問

調べている途中で引っかかった点を、質問の形でまとめておきます。

疑問答え
途中でやめられる?いつでも売って現金に戻せます。途中でやめたことへの罰則はありません
いくらから始められる?金融機関によりますが、100円や1,000円から買えるところもあります。360万円は上限であって、最低額ではありません
持っているだけで費用はかかる?NISA口座そのものの管理費はかからないところが多いです。ただし買った商品のほうには費用がかかります
確定申告は必要?不要です。NISA口座の中の利益には税金がかからないので、申告する利益がそもそもありません
勤務先に知られる?NISAを使うために会社での手続きは必要ありません
損をしたらどうなる?税金がゼロになるのは利益が出たときの話です。損は、他の口座の利益と差し引きできません(別記事で扱います)
iDeCoとどちらがいい?比べるものというより引き出せる時期が違います。NISAはいつでも引き出せ、iDeCoは原則60歳まで引き出せません

※最低金額や口座の費用は金融機関・商品によって異なります。申し込む前に、その会社のページで確認してください。

まとめ

NISAとは 7つの要点
この記事のまとめ
  • NISAとは、投資の利益にかかる約20%の税金がゼロになる制度
  • 預金だけでは資産が守れないため、国が投資を後押しする目的で作られた
  • 元本は保証されない。値段が下がれば評価額は減る
  • 1人1口座。2024年から期限がなくなり、いつでも始められる
しくみパパ
言葉が分からなくて止まっていた人も、ここまで読めたなら大丈夫です。私も同じところで止まっていました。

NISAは「投資の商品」ではなく「税金がかからないルール」です。ここさえ押さえておけば、この先の話は理解しやすくなります。

私は一度、積立を半年で止めています。そのときは制度の中身をほとんど分かっていませんでした。再開する前に、まずこの区別から調べ直しています。

※制度の内容は2026年8月時点のものです。最新の情報は金融庁のサイトでご確認ください。

この記事は投資の学習記録です書いているのは金融の専門家ではなく、投資を学んでいる会社員です。特定の銘柄や金融商品をすすめるものではなく、将来の利益を保証するものでもありません。投資には元本割れの可能性があります。最終的なご判断はご自身でお願いします。
しくみパパ
しくみパパ会社員 / 0歳児のパパ

高卒 → 個人事業主・アルバイト → 会社員。手取り36万・ボーナスなしで、AIを使って貯金と投資の仕組みを作っています。毎月の収支と資産をそのまま公開しています。

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