『意志の力ではなく、仕組みで貯める。』手取り36万・0歳児パパの記録
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株の学習2026.09.06 公開

NISAの売り方。いつ売るのか、売った枠は戻るのか

しくみパパ
買い方の話はよく見かけるのに、売り方の話はあまり出てきません。
でも、お金は使うために貯めています。私は実際に売った経験があるので、その手順と、そのときに知らなくて困ったことを書きます。
この記事で分かること
  • 売ってから現金になるまでの流れと日数
  • 投資信託は「いくらで売れるか」が注文時点では分からない、という話
  • NISAの中で売った利益に、税金はかかるのか
  • 売った枠は戻るのか。戻るとしたら、いつ・いくら戻るのか
  • いつ売るのか、という一番答えにくい質問について

※この記事は制度と手順の説明です。何をいつ売るべきかというおすすめではありません。

まず前提:NISAはいつでも売れます

ここを誤解している人が多いところなので、先に書いておきます。

 引き出せるかいつから
NISAいつでも売って現金にできる買った翌日でも可能
iDeCo原則できない60歳になるまで引き出せない
定期預金解約すればできる途中解約だと利息が減ることがある
「一度入れたら出せない」わけではありません NISAには引き出しの制限がありません。何年持たないといけない、という決まりもありません。
縛りがあるのはiDeCoのほうです。この2つを混ぜて「投資は出せなくなるから怖い」と思っていると、判断を間違えます。

売る手順は4ステップです

画面の名前は金融機関によって違いますが、やることの順番は同じです。

ステップやることかかる時間の目安
①選ぶ保有している商品の一覧から、売るものを選ぶ数分
②量を指定する口数か金額か、あるいは「全部」で指定する数分
③約定を待つ売る値段が確定する(注文した時点では確定していない)1〜2営業日
④現金になる証券口座にお金が入る。銀行へ移すならさらに出金手続き約定からさらに2〜4営業日
しくみパパ
約定(やくじょう)とは、売り買いが成立して値段が決まることです。
注文=申し込み、約定=成立、と分けて覚えると読めるようになります。注文しただけでは、まだ何も確定していません。
「押したその日に現金になる」ではありません 売ってから銀行口座に着金するまで、1週間近くかかることがあります。金融機関や商品によって日数は変わります。
明日どうしても必要なお金を、今日NISAから作ることはできません。ここは実際に売ってみて、はじめて実感したところです。

「口数で売る」と「金額で売る」の違い

②で必ず聞かれるところです。似た言葉が並ぶので、先に整理します。

指定のしかた意味向いている場面
口数を指定持っている「量」のうち、いくつ売るかを指定する。いくらになるかは後で決まる保有量をきりよく減らしたいとき
金額を指定「10万円分」のように受け取りたい金額で指定する必要な額がはっきりしているとき
全部売るその商品をすべて売るその商品を持つのをやめるとき
しくみパパ
口数(くちすう)は、投資信託の「個数」にあたるものです。
1個いくら、という値段が毎日動くので、同じ口数でも売る日によって金額が変わります。だから金額で指定しても、ぴったりその額にはならないことがあります。
一部だけ売れます。全部売る必要はありません 「売る=やめる」ではありません。必要な分だけ売って、残りはそのまま持ち続けられます。
積立の設定も、売ったからといって自動では止まりません(止めたい場合は別に手続きが要ります)。

売る値段は、注文した時点では分かりません

ここが投資信託の分かりにくいところです。

 値段の決まり方注文時に値段が分かるか
投資信託1日に1回だけ計算される値段(基準価額)で売買する分からない
株市場が開いている間、ずっと動いているその場の値段で売れる
しくみパパ
基準価額(きじゅんかがく)とは、投資信託の「今日の値段」です。
市場が閉じたあとに1日1回だけ計算されるので、注文する時点では今日の値段がまだ存在しません。「いくらで売れたか」は翌日に分かります。

※値段が決まる日や締切の時刻は商品によって異なります。詳細は各商品の説明資料で確認してください。

だから「今の評価額」ぴったりでは売れません 画面に出ている評価額は前日時点の値段で計算した目安です。売った結果はそれより多いことも少ないこともあります。
1円単位まで合わせて使う予定を立てると、確実にずれます。余裕を持った額で売るほうが安全です。

NISAの中で売った利益に、税金はかかりません

ここがNISAの本体です。

 10万円の利益が出て売った場合手元に残る
通常の口座約20%(20.315%)が引かれる約79,685円
NISA口座引かれない100,000円

※税率は2026年8月時点の一般的な扱いです。あくまで計算例で、この利益が出ることを示すものではありません。

確定申告も要りません NISA口座での売却は申告の対象になりません。売った年に何か書類を出す必要も、会社に何か伝える必要もありません。
「売ったら税務署から何か来るのでは」と心配になるところですが、NISAの中の売却なら何も来ません。

売った枠は戻ります。ただし「翌年に」「買ったときの金額で」

ここが一番ややこしいところです。戻る枠と、戻らない枠があります。

枠の種類内容売ったら戻るか
生涯の枠
(同時に持てる上限1,800万円)
NISAの中で同時に持っていられる金額の上限戻る(翌年から)
その年の枠
(つみたて120万・成長240万)
その年に新しく買える金額の上限戻らない
しくみパパ
言い換えると、「入れ物の大きさ」は戻るけれど、「今年の蛇口の量」は戻らないということです。
今年100万円分を売っても、今年の残り枠が100万円増えるわけではありません。増えるのは来年の1月からです。

戻るのは「買ったときの金額」ぶんです

もう1つ、間違えやすいところがあります。売った金額ではなく、買ったときの金額(取得額)が戻ります。

ケース買ったときの金額売ったときの金額翌年に戻る枠
増えていた場合100万円130万円100万円
減っていた場合100万円80万円100万円

※金額は仕組みを説明するための例です。この値動きが起きることを示すものではありません。

増えても減っても、戻る枠は「買った額」で同じです 30万円増えた状態で売っても、戻る枠は130万円ではなく100万円です。
つまり増えた分は枠を食べません。枠の計算は、最後まで「買ったときの値段」で行われます。

いつ売るのか。私の場合は、生活が決めてしまいました

一番聞かれそうで、一番答えにくいところです。私は値動きを見て決めたのではありませんでした。

しくみパパ
私が売ったのは、赤字の月の穴を埋めるためでした。
「ここが売り時だ」と判断したのではなく、生活のほうが売る時期を決めてしまったという順番です。

積立を止めたあと、それまでに買った分は口座に残っていました。けれど赤字の月が続いて、最終的にその残りを売って穴埋めに充てました。いまの積立残高が0円なのは、このためです。

ここから学んだこと:生活の予備が先です 投資に回したお金は、予備がないと結局売ることになります。しかも売る時期は選べません。足りなくなった月=売る月になるからです。
だから私は再開の前に、まず毎月の予算に入っていなかった支出(月17,026円ぶん)を洗い出して、先に取り分ける形に変えました。順番を逆にしていたのが失敗でした。

一般的にはどう考えられているか

売る理由考え方
使う時期が来たこれが基本。もともと使うために貯めている。予定に合わせて売る
方針を変えた持ち方を見直したときなど。金額の大小ではなく方針の話
値上がりしたから初心者には判断が難しい。売ったあとにさらに上がることも、下がることもある
下がって怖いからここで売ると損が確定する。下がっている間は「まだ損は確定していない」状態
しくみパパ
私は値動きで売り時を当てにいくのはやめておこうと考えています。当てられる自信がないからです。
これは私の判断であって、正解ではありません。ただ、「使う時期で決める」なら自分にも判断できると思いました。
NISAの損には救済がありません 表のいちばん下、下がった状態で売ると損が確定します。通常の口座なら、その損を同じ年の利益と相殺して税金を減らせる仕組みがありますが、NISAにはそれがありません。
この話は長くなるので、NISAで損をすることはあるのかに分けて書きました。売る前に一度読んでおくと、判断が変わるかもしれません。

よくある質問

質問答え
売るのに手数料はかかりますか商品や金融機関によります。売却時の手数料が無料の投資信託も多いですが、持っている間の費用(信託報酬)は別にかかっています
売ったら積立も止まりますか止まりません。注意したいのは、全部売ったあとも積立設定が生きていると、翌月また買い付けが走ることです。やめるつもりなら、売却とは別に設定の解除まで必要です
売ったお金はどこに入りますかまず証券口座に入ります。銀行で使いたい場合は、そこから出金の手続きが必要です
今年売った枠を、今年また使えますか使えません。戻るのは翌年からです。そのため年内に売って年内に買い直す(持っている商品の乗り換え)ができません。その予定があるなら、年末年始をまたぐ形になります
売る注文は取り消せますか締切時刻より前なら取り消せることが多いですが、締切を過ぎると取り消せません。扱いは金融機関によります

まとめ

この記事のまとめ
  • NISAはいつでも売れる。引き出しの制限があるのはiDeCoのほう
  • 手順は選ぶ→量を指定→約定→現金化。銀行に届くまで1週間近くかかることがある
  • 投資信託は注文時点で売値が分からない(基準価額は1日1回)
  • NISAの中の売却益に税金はかからない。確定申告も不要
  • 売った枠は翌年に戻る。戻るのは買ったときの金額ぶんで、その年の枠は戻らない
  • 売る理由の基本は「使う時期が来たとき」。値動きで当てにいく判断は難しい
  • 生活の予備がないと、売る時期を生活に決められる

売り方の手続き自体は、買うときより簡単でした。画面を数回押すだけで終わります。

難しかったのは手順ではなく、「売らずに済む形を先に作っておくこと」でした。私は予備を作らないまま始めたので、赤字の月に売るしかありませんでした。売り方を調べるより先に、売らなくていい状態を作るほうが効きます。

しくみパパ
とはいえ、売れることを知っているのと知らないのとでは、始めるときの気持ちが違います。
「入れたら出せない」わけではありません。出口を先に知っておくほうが、落ち着いて続けられます。
この記事は投資の学習記録です書いているのは金融の専門家ではなく、投資を学んでいる会社員です。特定の銘柄や金融商品をすすめるものではなく、将来の利益を保証するものでもありません。投資には元本割れの可能性があります。最終的なご判断はご自身でお願いします。
しくみパパ
しくみパパ会社員 / 0歳児のパパ

高卒 → 個人事業主・アルバイト → 会社員。手取り36万・ボーナスなしで、AIを使って貯金と投資の仕組みを作っています。毎月の収支と資産をそのまま公開しています。

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