『意志の力ではなく、仕組みで貯める。』手取り36万・0歳児パパの記録
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資産の記録2026.09.28 公開

生活防衛資金とは?いくら貯めてから投資を始めるべきか

しくみパパ
「投資の前に生活防衛資金を貯めましょう」とよく言われます。
言葉は聞いたことがあったのですが、それが何のためのお金なのかは分かっていませんでした。実際、私はこれが無いまま積立を始めて、失敗しています。
この記事で分かること
  • 生活防衛資金とは何のためのお金なのか(貯金とは役割が違います)
  • いくら貯めればいいのか、その目安の考え方
  • 「生活費」を数えるときに間違えやすいところ
  • どこに置くか(投資に回してはいけない理由)
  • 貯まるまで投資を我慢すべきなのか

そもそも生活防衛資金とは?

収入が止まっても、しばらく生活を続けられるように取っておくお金のことです。病気やケガ、失業、会社の都合による減収、家族の急な事情。そういう「入ってくるお金が減る」場面で使います。

ここで一番大事なのは、これは増やすためのお金ではないという点です。

しくみパパ
生活防衛資金は、投資の元手でも、将来のための貯金でもありません。
言い方を変えると、投資している分を「売らずに済ませる」ためのお金です。守りたいのは生活だけでなく、積立そのものでもあります。

つまずきやすいところ:貯金・生活防衛資金・投資は役割が違う

「銀行に入っているお金」とひとまとめに考えていると、ここが混ざります。同じ口座に入っていても、役割は別です。

 目的いつ使うか置き場所
生活防衛資金収入が止まったときに生活を止めないため使わないのが理想。使う日は突然来るすぐ引き出せる預金
使う予定のある貯金車検・家電の買い替え・旅行など予定が決まっている支出予定の日すぐ引き出せる預金
投資に回すお金時間をかけて増やすため当分使わないお金証券口座(値動きあり)
3つを1つの口座に混ぜると、区別できなくなります 残高が30万円あっても、そのうち20万円が来月の車検代なら、防衛資金は10万円しかありません。
私は口座の残高を見て「まあ大丈夫だろう」と判断していましたが、その残高が何のお金なのかを分けていなかったのが問題でした。金額を数える前に、役割で分けるほうが先です。

いくら貯めればいいのか

よく紹介されている目安は生活費の3〜6か月分です。働き方によって必要な厚みが変わる、という説明のされ方をします。

状況よく言われる目安そう言われる理由
会社員(共働き)生活費の3か月分程度から収入が毎月ほぼ一定で、片方の収入が残る可能性がある
会社員(1馬力)生活費の6か月分程度その収入が止まると家計全体が止まる
収入が不安定な働き方
(自営業・フリーランス・歩合中心)
生活費の1年分程度収入の増減が大きく、回復までの期間も読めない
扶養する家族がいる上の目安より厚めに削れない支出(食費・住居・子どもの費用)の割合が高い

※これは一般的に紹介されている目安であって、決まりではありません。法律や制度で定められた数字ではなく、「このくらいあると立て直しやすい」という経験則です。自分の状況に合わせて増減させるものだと考えてください。

しくみパパ
私は共働きですが、妻は現在育休中です。
つまり当面は実質1馬力なので、私は「3か月分では足りない側」だと考えています。同じ共働きでも、時期によって必要な厚みは変わります。

「生活費」は手取りではなく、毎月出ていく額で数える

ここが一番間違えやすいところでした。3〜6か月分の「生活費」を、手取り額で計算してはいけません。

しくみパパ
手取りは「入ってくる額」、生活費は「出ていく額」です。
この2つは一致しません。手取りで数えると必要以上に大きな金額になり、いつまでも貯まらないゴールになります。

私の手取りは月360,000円ですが、この36万円が毎月そのまま消えているわけではありません。生活防衛資金で守るべきなのは「収入が止まっても、それでも出ていってしまう額」のほうです。

数え方入れるもの扱い
入れる家賃・住宅ローン・水道光熱費・通信費・食費・日用品・保険料・保育料収入が止まっても出ていく
入れる年払い・半年払いの支出(保険・税金・定期券・年会費)を12で割った額毎月の顔をしていないが、確実に来る
入れる借入の返済額収入が止まっても止まってくれない
入れなくてよい積立投資の金額いざとなれば止められる
入れなくてよい削れる娯楽費・外食費の一部非常時には減らせる
年払いの支出を入れ忘れると、目安が丸ごとずれます 私はカード明細を6か月分並べて、毎月の予算に入っていない支出が年204,310円(毎月ならして17,026円)あることに気づきました。
この17,026円を数えないまま「毎月の生活費」を出すと、3か月分で約5万円、6か月分で約10万円も少なく見積もることになります。防衛資金の計算では、この抜けがそのまま効いてきます。

私の場合、どこまで数えられているか

正直に書くと、私はまだ「毎月の生活費の総額」を1つの数字として確定できていません。ただし、確実に入る分だけでもこうなります。

項目金額(毎月)説明
共同の口座への拠出150,000円家賃・光熱費・食費・日用品・家族の娯楽費に充てる分
見えない固定費(年払いをならした分)17,026円年204,310円 ÷ 12
この2つだけの小計167,026円ここに自分の財布から出る分がさらに乗る

※これは私の支出の全部ではありません。「確実に出ていくと分かっている分だけ」を並べたものです。実際の毎月の生活費はこれより大きくなります。

この時点でも、3か月分で501,078円。私の現在の資産は280,000円なので、3か月分にすら届いていないということになります。

しくみパパ
計算してみて、はっきりしました。私は「投資を始めていい状態」ではなかったわけです。
それを知らないまま積立を始めたので、次に書くことが起きました。

無いまま始めると何が起きるか(私の場合)

これは想像の話ではありません。実際に起きたことです。

私は生活防衛資金を用意しないまま積立を始めました。その後、家計が赤字になった月に、その穴を埋めるために積立てた分を売りました。いま積立の残高が0円なのは、このためです。

 起きたこと
始めたとき生活防衛資金は用意せず、毎月10,000円の積立を設定
途中赤字の月が続き、生活費が足りなくなった
取った手段取り崩し・キャッシング・売却で約320,000円を埋めた(6か月)
結果積立の残高は0円。半年で止まった
いちばん問題だった点売る時期を、自分ではなく生活が決めた
しくみパパ
止めたこと自体より、下がっているかどうかと関係なく売る羽目になったことのほうが問題でした。
「安いときに売らない」という当たり前のことすら、選べなくなります。

生活防衛資金が無いと、投資の判断が家計の都合に乗っ取られます。これが、この記事の一番言いたいところです。防衛資金は「万一のとき生活が困らないため」だけのお金ではなく、投資を続けるための部品でもあります。

どこに置くか

置き場所の条件は2つだけです。すぐ引き出せることと、金額が減らないこと。

置き場所すぐ引き出せるか金額は減らないか防衛資金に向くか
普通預金いつでも減らない向く
定期預金手続きすれば出せる(解約の手間はある)減らない一部を置くなら可
投資信託などの金融商品売って現金化まで数日かかる減っている可能性がある向かない
しくみパパ
リスクは「危険」という意味ではなく、値動きの振れ幅のことです。
振れ幅があるということは、上がることもあれば下がることもあるということ。必要になる日を選べないお金に、振れ幅のあるものを使うと、必要な日に足りない可能性が出ます。

「預金だと増えないのがもったいない」という気持ちは分かります。私も最初はそう思いました。ただ、このお金の仕事は増えることではなく、必要な日に必要な額そのまま存在していることです。増やす役目は、投資に回した分が担います。

生活費の口座とは分けたほうが確実です 同じ口座に入れておくと、残高が多く見えて、気づかないうちに使ってしまいます。普段使わない銀行口座を1つ用意して、そこに置くだけで、かなり守れます。
これは意志の問題ではなく、見える場所に置かない、という仕組みの問題だと考えています。

貯まるまで、投資は我慢すべきなのか

ここはよく議論になるところで、1つの正解があるわけではありません。私が調べた範囲では、大きく2つの考え方があります。

考え方言い分弱いところ
先に防衛資金を貯める途中で売らずに済む。続けられる形になってから始める始めるのが遅くなる。その間の時間は戻らない
防衛資金と投資を並行する早く始められる。少額なら家計への影響も小さい防衛資金が薄い間に急な出費が来ると、結局売ることになる

※どちらが正しいという話ではありません。収入の安定度・家族構成・借入の有無で答えが変わります。

私は「先に家計を整える」を選びました。理由は単純で、並行するほうを一度やって失敗しているからです。同じ形でもう一度始めても、同じところで崩れると思いました。

私が決めた順番

①毎月の枠を確定 → ②返済と防衛資金を並行 → ③積立の再開

2026年11月に返済の1つが終わるので、その月から毎月10,000円で積立を再開する計画です。返済に充てていた分がそのまま浮くため、生活の水準を変えずに始められます。

※これは私の判断の記録であって、おすすめの順番ではありません。私は投資の専門家ではなく、いま学んでいる側です。

しくみパパ
1つ補足すると、「防衛資金が満額貯まるまで一切やらない」とは決めていません。
②の中で厚くなるのはいまは返済のほうですが、それは返済額が毎月決まっていて、自分の都合で減らせないからです。防衛資金は積み上げる速さを選べますが、返済はそうはいきません。動かせないほうを先に置いて、残りで防衛資金を積んでいます。

よくある質問

質問答え
使ってしまったらどうすればいいですか使うために置いてあるお金なので、使うこと自体は失敗ではありません。問題は、そのあと戻さないことです。使った月から積み直す計画を先に決めておきます
クレジットカードやキャッシングがあれば代わりになりませんか一時的にしのげますが、金利がかかる借金です。防衛資金は「減らないお金」で、借入は「増える負債」。役割が逆になります
3か月分も貯まる気がしませんいきなり満額を目指さず、まず1か月分を区切りにする方法があります。私も現時点で3か月分に届いていません。届いていないと分かったことのほうが、知らずに進むより前進だと考えています
NISAの口座に置いておくのはだめですかNISAは制度の名前で、その中で買うのは値動きのある商品です。必要な日に減っている可能性があるため、防衛資金の置き場所には向きません

まとめ

この記事のまとめ
  • 生活防衛資金は増やすためのお金ではなく、投資を売らずに済ませるためのお金
  • 目安は会社員で生活費の3〜6か月分、収入が不安定なら1年分。ただし決まりではなく経験則
  • 「生活費」は手取りではなく、毎月出ていく額で数える。年払いを12で割った分も入れる
  • 置き場所はすぐ引き出せる預金。投資には回さない
  • 無いまま始めると、売る時期を市場ではなく生活が決める
  • 貯まるまで我慢するかは正解がない。私は失敗を踏まえて「先に家計を整える」を選んだ

大事なのは3か月分・6か月分という数字ではなく、「自分の毎月出ていく額を数える」という作業のほうです。この額が出れば、必要な防衛資金は自動的に決まります。逆に、ここを数えずに「とりあえず100万円」と決めても、それが多いのか少ないのか判断できません。

正直に言うと、私は生活防衛資金という言葉を「投資を始める前のお決まりの説明」くらいに思っていました。実際には、これが無かったことが、積み立てた分を売る羽目になった直接の理由でした。積立が半年で終わった理由は1つではありませんが、防衛資金があれば、少なくとも売らずには済んだはずです。

しくみパパ
私はまだ3か月分に届いていません。足りていないと分かった状態から書いています。
同じ場所にいる方は、まず「毎月いくら出ていくのか」を1つ数えるところからで十分だと思います。
この記事は投資の学習記録です書いているのは金融の専門家ではなく、投資を学んでいる会社員です。特定の銘柄や金融商品をすすめるものではなく、将来の利益を保証するものでもありません。投資には元本割れの可能性があります。最終的なご判断はご自身でお願いします。
しくみパパ
しくみパパ会社員 / 0歳児のパパ

高卒 → 個人事業主・アルバイト → 会社員。手取り36万・ボーナスなしで、AIを使って貯金と投資の仕組みを作っています。毎月の収支と資産をそのまま公開しています。

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