年払いの「見えない固定費」の洗い出し方。明細を金額順に並べたら年204,310円あった
しくみパパ
原因を探るためにカード明細と通帳を並べ直したら、毎月の予算に入っていない年払いが年204,310円出てきました。
- 毎月の家計簿が黒字でも貯金が増えない理由
- 年払いの洗い出し方——明細を「金額の大きい順」に並べ替えるだけ
- 見つけた年払いを「削る」か「よけておく」か、どちらで処理するかの決め方
家計簿は合っているのに、貯金が増えなかった
収入も支出も、記録そのものは合っていました。見直してみて引っかかったのは、家計簿のつけ方ではなく「月」という単位で見ていたことでした。
家賃や通信費は毎月出ていくので、固定費として認識できます。一方、年に1回の支払いはその月だけ突出して見えるため、「今月はたまたま特別な出費があった月」という処理になっていました。
でも、年1回でも毎年必ず出ていくお金です。支払った月の家計簿には出ているのに、毎月の予算には入っていない。この状態だと、貯金の計画からは漏れているのに、財布からは確実に出ていきます。私の場合、この漏れが半年の赤字の一部をそのまま説明していました。
しくみパパ
洗い出し方:明細を「金額の大きい順」に並べ替える
やることは並べ替えです。道具は要りません。
- 明細を用意する。カード会社のサイトからCSVか印刷で。6か月分から始められますが、年1回の支払いを確実に拾うなら12か月分が確実です
- 金額の大きい順に並べ替える。年払いは1回の金額が大きいので、上位に固まります。私の場合、出てきた5件は全部37,000円以上で、上位20行を見るだけで足りました。全行を眺める必要はありません
- 「見覚えはあるが毎月ではない」支払いに、回数を書き込む。年1回か、半年ごとか、1回きりか
つまずいた点:「1回の請求額=年額」ではない
ここで一度計算を間違えました。明細に出ている金額は1回の請求額であって、年にいくら払うかではありません。半年ごとなら2倍、年1回ならそのまま、1回きりなら来年は0円。回数を書き込まないと年額が大きくずれます。
出てきた金額:年204,310円
| 支払いの中身 | 1回の金額 | 回数 | 年の自己負担 |
|---|---|---|---|
| 通勤定期券(6か月分) | 94,030円 | 年2回 | 8,060円 |
| 家族の記念日(宿泊) | 84,450円 | 年1回 | 84,450円 |
| 家族の記念日(贈り物) | 74,800円 | 年1回 | 74,800円 |
| 固定資産税(4期分を一括) | 37,000円 | 年1回 | 37,000円 |
| 学びへの投資 | 132,000円 | 1回きり | 0円 |
| 合計 | — | — | 204,310円 |
※定期券は年188,060円ですが、通勤手当が月15,000円(年180,000円)支給されているため、自己負担となる差額8,060円のみを計上しています。
※「1回きり」は翌年発生しないため0円としています。
※このうち学びへの投資132,000円は、この半年に実際に出ていったお金です。翌年は発生しないので年の合計からは外していますが、貯金が減った分にはここも含まれています。この表が答えているのは「翌年いくら来るか」であって、「半年で減った額の内訳」ではありません。
家計簿では黒字のつもりだったのに、この年204,310円が毎月の予算の外側にありました。「なぜか貯金が増えない」の正体の一部が、金額で特定できたことになります。
見つけたら、まず「削れないか」を見直す
洗い出しのあと、先にやるべきは削る検討です。年払いは1件の金額が大きいので、1件削れれば年単位でそのまま浮きます。毎月の細かい節約より、ここのほうが確実に効きます。
| 種類 | 例 | 削る余地 |
|---|---|---|
| 年払いのサブスク | 動画・クラウド保存・ソフトの年額 | 大きい。使っていなければ解約で年額まるごと浮く |
| 保険 | 自動車保険・火災保険の特約 | 大きい。補償の重複や過剰があれば乗り換え・見直しで年1万円単位 |
| 更新料・年会費 | カード年会費・NHK | 中くらい。使っていない年会費は解約、NHKは年払いに変えるだけで安くなる |
| 税金 | 固定資産税・自動車税 | ほぼ無し。金額を変えられない |
| 家族の行事・帰省 | 誕生日・記念日・年賀状 | 削るかどうかではなく、いくらと決めるかの問題 |
私の5件は、定期券(通勤に必須)・固定資産税(変えられない)・家族の記念日(削らないと決めているお金)で、削れるものがありませんでした。それでも見直した意味はあります。「削れない」と分かったことで、次の手がはっきりするからです。
しくみパパ
そのかわり金額は把握して、予算の中に入れます。
削れない分は、先に「よけておく」
削れずに残った年払いは、来年も必ず来ます。私の場合は年204,310円。12で割ると毎月17,026円です。これを給料日に別の口座へ移して、最初から無いものとして生活する形に変えることにしました。
なぜそこまでするのか。それまでの私は、年払いが来た月に手元が足りず、貯金の取り崩しやキャッシングで埋めていたからです。先によけてあれば、その分は借りずに済みます。支出の合計は1円も変わりませんが、「支払月に慌てて借りる」が消えるのが得です。
移し方を自動にする設定は自動振替の設定。年払いのお金を、手を動かさずによけておくに書いています。
まとめ
- 月単位で家計を見ていると、年払い・半年払いが毎月の予算から漏れる
- 洗い出しは明細を金額の大きい順に並べ替えて、上位を見るだけ
- 見つけたら、まず削れないか見直す。年払いのサブスク・保険・年会費は年単位で浮く
- 削れない分だけ、12で割って給料日によけておく。私は年204,310円→毎月17,026円
- 手当が出ている支出は二重に数えない。ただし手当の分も取り置く
洗い出しで「なぜか貯金が減る」の正体に金額が付き、削る検討で減らせる分が減り、残りはよけておく——この順番なら、年払いはもう不意打ちになりません。毎月の家計簿は黒字なのに貯金が増えていない方は、おそらく同じ抜けがあります。
正直に言うと、作業前は「家計簿をつけているのだから漏れはないだろう」と思っていました。実際には、月の家計簿という単位そのものに漏れがありました。
しくみパパ
この棚卸しを毎月自動でやらせるために、資産管理のアプリを自分で作りました。その話は市販の家計簿アプリをやめて、AIと自分用の資産管理アプリを作った話に書いています。