市販の家計簿アプリをやめて、AIと自分用の資産管理アプリを作った話
しくみパパ
ところが同じ時期に、妻と使っている共同の家計簿アプリのほうは今も続いています。この差が原因を教えてくれました。
- 同じ人が使って、続いたアプリと続かなかったアプリがある理由
- 家計簿が続かなくなる本当の原因
- プログラムを書けない人がAIでアプリを作る流れ
- 自作にして何が変わったか
同じ人間が使って、片方だけ続いた
私はいま、家計簿アプリを2つ使っています。結果は正反対でした。
| 用途 | 結果 | |
|---|---|---|
| マネーフォワード | 自分ひとりの家計を見る | 3か月で開かなくなった |
| オシドリ | 夫婦の共同の生活費を管理する | いまも続いている |
自分ひとりの家計簿には、それがありません。開かなくても誰も困らないので、開かなくなりました。
しくみパパ
続かなかったのは私の性格ではなく、続く形になっていなかったからだと気づきました。
だとすれば、自分ひとり用にも「開かなくても成立する形」を作ればいい。そう考えて、自作に進みました。
自分ひとり用のアプリが続かなかった理由
原因は3つありました。どれも「自分がサボったから」ではありません。
理由①:入力が必要だった
レシートを撮る、金額を入れる、カテゴリを選ぶ。1日1回でも、毎日となると続きません。
しくみパパ
理由②:自分の家計に合わない分類だった
我が家は夫婦で財布を分けていて、共同の生活費は別の口座から出しています。市販のアプリは「世帯でひとまとめ」が前提のものが多く、この形をうまく表せませんでした。
自分の支出なのか、共同から出たものなのかが混ざると、数字が信用できなくなります。
理由③:見たい数字が出てこなかった
私が知りたかったのは「今月いくら使ったか」ではありませんでした。
- 毎月確実に残るのはいくらか(一番厳しい月でいくらか)
- 年に1回の支払いを含めると、毎月いくら取り分けるべきか
- いま契約している定期的な支払いは全部でいくらか
市販のアプリはどれも「今月」を見せる作りでした。私が必要だったのは「年で見た数字」です。
AIに作らせた流れ
私はプログラムを書けません。ITの仕事もしていません。それでも作れました。
- カード会社と銀行のサイトから、明細をCSVでダウンロードする。手入力はここで完全になくなりました
- AIにCSVを渡して、仕分けの仕組みを作らせる。「この店はこのカテゴリ」というルールを一度決めれば、以後は自動です
- 見たい数字を日本語で指示する。「一番厳しかった月を基準に、毎月確実に残る額を出して」と伝えるだけです
- 画面を作らせる。グラフや表の形も、日本語で「こう見せて」と伝えます
しくみパパ
AIに任せて失敗したこと
うまくいった話だけ書くと嘘になるので、失敗も残します。
- カードを取り違えて集計していた。ファイル名で判定していたため、名前が違うファイルが別のカード扱いになり、誤って取り込まれていました
- 同じ月の明細を2回取り込んで、金額が倍になっていた。気づかなければ「今月は使いすぎた」と誤解するところでした
- 1回の請求額を年額だと勘違いして計算していた。半年ごとの支払いを1回分として数えていたので、金額が半分になっていました
AIは指示どおりに動きますが、指示が間違っていれば間違ったまま動きます。数字が合っているかは、自分で確かめる必要がありました。
いまは同じ月を2回取り込もうとすると止まるようにしてあります。失敗するたびに、失敗できない形に直しています。
自作にして変わったこと
| 市販のアプリ | 自作 | |
|---|---|---|
| 毎月の作業 | 毎日の入力 | CSVを置くだけ(月1回) |
| 財布を分けた家計 | 表しづらい | 自分の分だけを正確に出せる |
| 年払いの扱い | その月の出費として出る | 年額に直して毎月に割る |
| 費用 | 月額がかかるものが多い | 0円 |
| 作るまでの手間 | 入れるだけ | 数日かかった |
しくみパパ
一番大きかったのは、毎日の入力がゼロになったことです。月に1回CSVを置くだけになったので、続かない理由がなくなりました。
自作をおすすめできる人・できない人
- 市販のアプリを何度も試して、毎回続かなかった人
- 夫婦で財布を分けているなど、一般的でない家計の形の人
- 見たい数字がはっきりしている人
- 市販のアプリで足りている人。わざわざ作る理由がありません
- すぐに結果がほしい人。私の場合、形になるまで数日かかりました
- 数字を自分で検算する気がない人。間違ったまま気づかないほうが危険です
まとめ
- 家計簿アプリが続かない原因は意志ではなく「入力」
- CSVを使えば入力はゼロにできる
- プログラムが書けなくても、日本語で指示すれば形にはなる
- ただしAIは間違った指示にも従う。数字は自分で確かめる必要がある
- 市販のアプリで足りているなら、作る必要はない
大事なのは「アプリを作ること」ではなく、「入力しなくても分かる形にすること」のほうです。市販のアプリでも、連携だけで完結するなら同じ効果があります。
正直に言うと、作り始めた時点では完成するとは思っていませんでした。動くものができたのは、失敗するたびに直したからで、最初から設計できていたわけではありません。
次の記事では、このアプリを使って出した毎月の収支をそのまま公開します。